お部屋編 ソファのサイズの選び方
「そこに置けるサイズ」だけを考えてソファを買うと、「まあ置けたけど座りにくいな」「まあ置けたけど通りにくくなったな」など、ちょっぴり不満を抱いたまま暮らすことになるかも。
ソファ高かったのに…このぐらいの不便なら我慢するか…でもなあ…
そうならないために、この記事では〈部屋の形・タイプ〉別に「このサイズのソファならここに入る!」の次に気にしたいポイントを紹介します。
日々のストレスを減らすのに、部屋とソファのサイズの相性は超・重・要です!
ソファのサイズはこの6点をチェック!
まずは、結構大事な動線計画のこと。
「動線」とは、人が自然に動く時に通るであろう道筋・経路のことです。
何も考えずにお部屋に大きな家具をボンボンと配置すると、通るたびに壁や家具に体をぶつけたり、遠回りで無駄な動きが増えたりして、小さなストレスが増えてしまうことも。
家族の行動パターンやそれぞれの体型を考慮した「動線計画」を立ててから家具を配置しましょう。
動線に必要な幅は、大人一人が正面を向いてゆったりと歩く場合は55cm~60cmと言われています。これを基準に、大柄な人が通るならもっと広く、二人がすれ違うなら倍にします。
まずはお部屋の動線計画を立てることから。さすれば、ソファを置く場所、ソファのサイズの上限など、選択肢が自ずと絞られます。
縦長タイプのリビングダイニングにソファを置くなら
最近はリビング、ダイニング、キッチンの境目がなく、ひと繋がりになったLDKの住宅が主流です。
その中でも多いのが、入り口から一直線上に繋がる縦長タイプ。このタイプの部屋には、主に2パターンのソファの置き方があります。
ソファを部屋の真ん中に置いて、間仕切りとして。
1つ目のパターンは、リビングとダイニングの間にソファを置いて、ソファを間仕切りにする置き方です。
HAREMのソファの中で
・一番背が高いかこみソファ
・一番背が低いスキップ1ミニソファ
で比較してみましょう。
空間をしっかりと分けたいなら、ハイバックタイプでソファ全体の高さが高いソファがおすすめ。
ダイニングにいる人・リビングにいる人が互いに視界に入りにくくなるので、それぞれ作業・くつろぎに集中できます。
ゆるやかに空間を分けるなら、ソファ全体の高さが低いソファを。
視界が開けるので空間に圧迫感を与えず、キッチンからテレビを見やすかったり、リビングで遊ぶ子供を見守れたりします。
ローソファの長所を活かすならこちらがおすすめ!
▼ このレイアウトのメリット
・リビングとダイニングの境目を作れる。
・食事・作業する場所 / くつろぐ場所と、気分を切り替えやすい。
・ソファの高さによって空間の仕切り具合が変わる。
ソファを壁付けに置いて、部屋を広く見せる。
2つ目のパターンは、リビング側の壁に沿わせてソファを置くレイアウト。
リビングとダイニングの境目が無く、部屋の真ん中に広い空間ができます。
▼ このレイアウトのメリット
・部屋を広く感じる・使える。
・ソファによる視界や動線の塞ぎが無く、サイズの選択肢が広くなる。
・リビング / ダイニング間でコミュニケーションがとりやすい。
写真:かこみソファ
写真:スキップ1ミニソファ
写真:アルバソファ
L字タイプのリビングダイニングにソファを置くなら
縦長タイプに次いで多く見受けられるのが、ダイニングを中心にキッチンとリビングが “L” 字型に繋がっている形のお部屋。
ソファを壁付けに置く場合はさほど注意点はありませんが、リビングとダイニングの間仕切りとしておく場合、ソファの奥行きのサイズに注意しましょう。
L字タイプはスペースの都合上、ダイニングテーブルとソファを並行に置くことが多くなります(上のイラスト参照)。
ダイニングテーブル・チェアのすぐ後ろにソファを置いてしまうと、ダイニングチェアを引く度にソファにぶつけたり、無理のある姿勢で着席することになったり…と、細かいストレスが日々重なることも。
人がスムーズにダイニングチェアに座るには60cm以上のスペースが必要と言われています。
さらに、L字タイプはリビング〜キッチンの移動にダイニングを経由することがほとんどのため、動線確保のためにダイニングテーブルとソファは100cm以上空けて設置するのが望ましいところ。
じゃあ、100cm以上空けるためにソファを前に出そう!とすると、ソファとテレビの距離が近くなり過ぎたり。あちらを立てればこちらが立たず…。とならないためにも、
ソファの奥行きは
① ダイニングテーブルとソファの間隔が100cm以上になる
② ソファ~テレビの距離が適切になる
③ ソファの上で理想的なくつろぎ方ができる
ことを条件に選びましょう!
ピットリビングにソファを置くなら
リビングを一段下げることで、天井を高く、空間を広く見せてくれるピットリビング(=ダウンフロア)。その開放感を生かすのに、ローソファやフロアソファはうってつけです!
ピットリビングの深さ・幅に合わせて、パズルのようにソファをはめこむ要領でソファを選びましょう。
ソファをピットリビングの「中」に置く
ピットリビングの中にソファを置くなら、
① ピットリビングの深さ
② ソファ全体の高さ
がポイントになります。
①と②の差が少ないほど、ピットリビングの中にすっぽりとソファを収められます。
ピットリビング特有の開放感を生かせて、隣り合う部屋からの動線もスムーズです。
背もたれを壁に付けて置くなら、そこまでソファ全体の高さを気にしなくても大丈夫。
写真のようにピットリビングの深さとソファの座面の高さを合わせても、すっきりとした印象に仕上がります。
ソファをピットリビングの「上」に置く
ソファをピットリビングの上に置くなら、
① ピットリビングの深さ
② ソファの座面の高さ
がポイントです。
写真のような設置方法だと、上のローソファは一般的な座面の高さのソファとなり、
ピットリビングの深さ+ソファの座面の高さ=実際の座面の高さ
ということになります。
座面の高さが45cm以上になると身長によっては床に足が付かないことも。ソファをピットリビングの上に置いて段差で座面を高くする場合はご注意ください。
小上がりスペースにソファを置くなら
小上がりスペースとは、一段上がったスペースのこと。
ダイニングから繋がっていることが多く、リビングとしての活用はもちろん、子育てスペース、客間、家事の途中でちょっと腰掛けれるベンチとして、段差部分を収納にできる、などなどメリットが多く、最近増えつつある空間です。
小上がりスペースにソファを置くなら、ソファ全体の高さに要注意!
小上がりは床が高くなっている分天井が低くなるので、ここに背の高いソファを置くとせっかくの癒し空間がソファでパンパンになりかねません。
圧迫感を出さないためにも、ソファは全体の高さが低いものがおすすめです。
ソファ全体の高さが低いと、自ずと背もたれの高さも低くなります。
HAREMのアイテムには背もたれの高さを追加できるオプショングッズがあるので、高身長や背中に安心感が欲しい方におすすめです。
和室にソファを置くなら
スーパー銭湯の大部屋のように、畳はごろごろするのに最高のインテリア。畳の「どこまでもごろごろできる」感を活かすのに、床に近いローソファは相性抜群です。
低いソファを選ぼう!
和室にソファを置くと和なんだか洋なんだかでちぐはぐになりそうですが、ローソファなら高さがない分どんな部屋にもなじみやすいので、和室にもきれいに溶け込みます。
ソファを和室に溶け込ませるなら、ホワイト系、グレー系、ベージュ系、畳に近いイエロー系やグリーン系など。
逆にソファを目立たせて主役にするなら、カラフルな生地を選んだり、クッションを載せたり。
和室+ソファは和洋折衷でおしゃれな雰囲気を出しやすいので、コーディネートが楽しくなること請け合いです!
脚のないデザインを選ぼう!
脚のないデザインのソファは畳との接地面積が広くなる分、ソファ+体重の重量が分散されて畳に跡が残りにくくなります。というか、我が家では5年置いてても一切跡が付いていません!
一方、4本や5本の足が付いているソファは重量が点で集中するため、畳に深い足跡が残りやすくなります。
脚のないソファは下に空間が無いので、通気性はほとんど期待できません。
カビ・ダニ対策としてソファを裏返したり、ソファを少し持ち上げて下に空気を入れるなどして、定期的にソファ裏と畳を換気してください。
写真:ピカソソファ
写真:スキップ1ミニソファ
写真:つみきソファ
以上!部屋の形やタイプから考えるソファの選び方についてご紹介しました。
ローソファのいいところは色々ありますが、海外に比べて天井が低いことが多い日本の住宅(特にマンション)でも圧迫感が出にくいのも大きなメリットです。
ピットリビング、小上がり、和室などのちょい癖ありなお部屋に合わせやすいのはもちろん、スタンダードな縦長リビングなどでもそのメリットを発揮できるかと!
ご不明点、コーディネートのご相談などがございましたらお気軽にご相談くださいませ。