ピットリビングに最適なローソファの選び方・完全版
そして「ピットリビング」で検索してみると、色々なメディアで “ピットリビングにはローソファが合う” と紹介されています。いいぞいいぞ!その調子だ!
にしても、どうしてローソファがいいのでしょうか?普通のソファとは何が違うの?
このコラムではその理由と、ピットリビングに置くローソファの選び方をご紹介します。
まず、ピットリビングとは?
ピットリビングとは、他のスペースより一段下げて作るリビングのことです。
ピットリビングのほか「ダウンフロア」「ダウンリビング」「ステップダウンリビング」とも呼ばれています。
一段下げたスペースはテレビやソファを置いてリビングとして、上のスペースはキッチンやダイニングとして使うのが多い間取りです。
ピットリビングには以下のようなメリットがあります。
1.床を一段下げることで天井が高く見え、リビングを広く感じることができる。
2.パーテーションなどの仕切りを使わずに、ゆるやかに空間を仕切ることができる。
3.空間に立体感が生まれ、おしゃれな部屋を作りやすい。
もちろんいい事づくめではなくそれなりにデメリットもありますが、このコラムの本題ではないので割愛させていただきます。「ピットリビング デメリット」で調べるか、担当の設計士さんにズバリ聞いてみましょう!
ピットリビングにローソファが合う理由
開放感を活かしつつ、生活動線をスムーズに。
そんな多くのメリットを備えた理想的なピットリビングが完成!
したとしても、部屋の真ん中に大きな家具をデン!と置いてしまうと、ピットリビングのメリットが損なわれてしまいます。
一般的な高さのソファとローソファで存在感にどれぐらいの差が出るのか、実物サイズを再現したCG画像で比較してみましょう。
まずは、よくある段差30cmのピットリビングに、よくある総高さ80cmのソファを置いた場合。
ダイニング側から見ると、ピットリビングからソファの背中が50cmにょきっとはみ出し、「開放感ある空間作り」「空間をゆるやかに仕切る」の2つのメリットが一気に損なわれます。一石二鳥の逆です。
それでは、同じ場所に今度は総高さ41cmのローソファを置いてみましょう。
ソファの頭が11cmはみ出ますが、高さ80cmのソファを置いた時に比べて視界が開け、部屋が広く感じられます。
また、これぐらいのはみ出具合なら背もたれをまたいでソファに座れるので、ソファの前に回り込む必要が無く、ソファやピットリビングへの移動もしやすくなりました。
まとめ
・ピットリビングならではの開放感を活かす
・生活動線がスムーズになる
これがピットリビングにローソファがおすすめな理由その1と2です。
空間になじみやすい“シンプルさ”と“低さ”。
ピットリビングがおしゃれに見える理由の一つに、段差で空間が立体的になっていることがあります。
そこに家具をあれこれ足して段差をやたらと増やしてしまうと、元の設計・造形の美しさが損なわれます。
ピットリビングに置くなら、造作家具のように家にすっとなじむものがおすすめです。
空間になじみやすいソファの条件として、
✔︎ シンプルなデザイン
✔︎ 背が低い
は重要なポイントです。
おや?HAREMのソファはほとんどこの条件をクリアしてますね!
さらに言えば、HAREMのソファは
✔︎ 生地(カラー)を選べる
のも大きなポイント。
床材、壁紙、木材、他インテリアに近いカラーを選べば、より空間になじみやすいソファが作れます。
ピットリビングにはアイボリー系やグレー系など、主張が控えめで空間になじみやすい生地が人気です。
まとめ
・空間になじみやすい低さとデザイン
・生地のカラーを選べる
これがピットリビングに(HAREMの)ローソファがおすすめな理由その3と4です。
ピットリビングに合うローソファ選びのポイント
なるほど、ピットリビングにはローソファか!…って、どんな?
ローソファにも色々種類があって、その中からベストを探すのはなかなか大変です。
という訳でお次は「ピットリビングに合うローソファ選びのポイント」をご紹介します。ソファ選びに迷った時、これが一つの基準になるはず!
サイズのフィット感が大事!
さきほど、ローソファのメリットに「空間になじみやすい」と紹介しました。
そのなじみレベルをさらに上に引き上げるのが、ソファとピットリビングのフィット感です。
ピットリビングになるべくピッチリとソファを収めることでリビングとソファの一体感が生まれ、ソファも「私、このリビングのために生まれてきました」という顔になります。
これまでたくさんのお客様からソファのご相談を受けてきたショールームスタッフも、「ピットリビングにローソファを選ぶのはパズルの要領に近い」と話していました。
ピットリビングはサイズの条件が明確にあるので、そこにソファをはめ込んでいくイメージで探せば、迷わずにベストなソファに辿り着けます。
ソファとピットリビングの “高さ” を揃える。
さて、そのフィット感はどうやって作ればいいのかしら?まずは “高さ” をフィットさせることから考えましょう!
ピットリビングの段差が高ければ、
ピットリビングの高さとソファの総高さを揃える
ことを意識しましょう。
ピットリビングの段差が低い場合は上記が難しいですね。であれば、
ピットリビングとソファの座面高を揃える
ことを意識しましょう。
つまり、どこかの面が揃っていればきれいに見えるということ!
高さを全く同じにするのはなかなか奇跡だと思うので、
✔︎ 動線に影響がないか(躓かないか、背もたれを跨いでソファに入れるかなど)
✔︎ 見た目的に気にならないか
を考慮した上で、許容範囲を探るのがほとんどです。
ピットリビングからソファがどれぐらいはみ出るのか or へこむのか、メジャー片手にしっかりイメトレをしましょう。
ソファとピットリビングの “幅” を揃える…その前に!
“高さ” と違って “幅” はただ揃えればいいという訳ではなく、予め気にしておきたいポイントがいくつかあります。
まずは、ソファに座るまでの動線計画。
ピットリビングに入り口を作る場合は、人がゆったり歩いて入れるぐらいの通路幅(平均55~60cm)を空けてソファを配置しましょう。
さらに、コンセントの位置も考慮しておきたいところ。
ピットリビングとソファの幅をピチッと揃えることに頭がいっぱいで、いざ設置する時にコンセントを塞いでしまうことが発覚…!
コンセントは生活のしやすさに割と直結するので、なるべく塞がず全部活用したいもんです。
そうならないように、事前にコンセントの位置は把握しておきましょう。設計段階であれば設計士さんに相談するのもアリです。
これらの注意点を踏まえてから、ピットリビングの幅とソファの幅を揃えることを考えましょう。
ソファのカバーにより、実寸が表記のサイズより少し大きくなる可能性がございます。
目安としては2cmほど余裕を見たいところですが、ソファの種類、生地の種類、台数によって変化するため、気になる方はご注文前にスタッフに相談ください。
注意点
・動線計画を考慮する
・コンセントの位置を考慮する
・ソファのサイズは2cm余裕を見ておく
ソファとピットリビングの幅を合わせる場合は上記に注意しましょう。
サイズが合わないなら、カラーを合わせる。
サイズがどうにもこうにも合わない?安心してください!
こちらの事例をご覧ください。
先述のサイズ選びの条件を満たしていませんが、ソファが空間にきれいに溶け込んでいます。
なぜ?
生地のカラー選びの妙で、ソファを空間に溶け込ませているからです。
✔︎ 床材や壁紙になじみやすいアイボリー系。
✔︎ ほのかに入ったピンクで、向いの扉と同系色に。
✔︎ スモーキーカラーで、キッチンのグレーとなじみがいい。
色々となじみが良過ぎてぱっと見気付きませんが、細かい気配りが行き届いた采配です。
サイズが合わなければカラーを合わせればいいじゃない!さっきまでの細かいサイズの話は何だったんだと思われるかもしれませんが、こういう方法もあるということで。
ピットリビングとローソファのサイズが合わなくても大丈夫。全然大丈夫。
ピットリビングとローソファ、どっちがどっちに合わせる?
たまごが先かニワトリが先か…
ピットリビングにローソファを合わせるのか、ローソファにピットリビングを合わせるのか…
ピットリビングとローソファのサイズをぴったりに合わせるには3つの方法があります。
1.ローソファのサイズに合うピットリビングを作ってもらう。
2.ピットリビングに合うローソファを特注する。
3.奇跡を起こす
3の方法が一番手っ取り早いんですが、ちょっと難しいので1と2の方法に絞ってお話しします。
設計士やインテリアコーディネーターに相談する。
1.ローソファのサイズに合うピットリビングを作ってもらう。
の方法から。
ピットリビングの設計とソファの配置計画は並行して行うのが一番理想的です!
担当の設計士さんに予め希望のソファを伝えておけば、それがぴったり収まるピットリビングを作ってくれたり、ソファの配置に合わせてコンセントの位置を考えてくれたり、何かと融通を効かせてくれることも多いです。
また、理想の暮らし方をインテリアコーディネーターさんに伝えておけば、ぴったりなソファを見つけてきてくれるかも!
インテリアコーディネーターさんと一緒にソファを見に来られる方もたくさんいらっしゃいます。
ピットリビングのサイズが決まってしまうとローソファ探しの難易度が上がり、妥協せざるをえないことが増えてきます。ピットリビングの設計は、ソファも込み込みで行ってもらいましょう!
特注サイズのローソファは作れる?
2.ピットリビングに合うローソファを特注する。
の方法について。
ピットリビングのサイズの融通が効かない場合、次の手段は「ピットリビングにソファを合わせる=特注サイズのソファを作る」になります。が、それは可能でしょうか?
答えは「出来るかもしれないし、出来ないかもしれない」です。どっち付かず!!
HAREMのソファはお客様からのご注文を受けてから作るので、お客様のご要望に応じたサイズのソファを作れる可能性は “高め” です。実績もたくさんあります。
但し、ソファの構造上不可能であったり、配送不可能なサイズであったり、座り心地や耐久性に著しく影響が出る場合はお断りしています。
大幅なサイズ変更でない限りはお受けできるかと思いますが…ケースバイケース!
出来る限りご希望に添えたらと思うので、まずはお気軽にお問い合わせください。
また、特注料金がかかること、特注で製作した商品は保証対象外となる場合があること、予めご了承ください。
特注料金について
商品や指定サイズにより特注料金は異なります。
まずはご希望の商品名とサイズを明記の上、お問い合わせフォームよりご連絡ください。スタッフが工場に確認した後、ご希望のケースの特注料金をご返答いたします。
ピットリビングにおすすめのローソファ 3選
ピットリビングにはこの3つのソファがおすすめ!
ですが、ピットリビングは形のサイズも様々なので、これを置けば正解って訳でもない。簡単にはいかないのね…。
以下の3つをじっくり比較したコラムも併せてどうぞ!これを読めば、どれが我が家に一番合うか分かるはず。
もっと詳しく!コラム「ピットリビングに合うローソファ3選!と、その比較。」
ピカソソファ
ピットリビングにソファをすっぽり収めたい人に。一人掛けサイズ(幅90cm / 65cm)を組み合わせるから、サイズやレイアウトの自由度が高いソファです。
つみきソファ
当店で人気No.1のソファ。すっきりと空間になじみやすいデザインと、長時間座っても疲れにくい少し硬めの座り心地が人気です。
※ソファの背面に30cm以上の支えがない場合はサポートフレームが必須となります。
スキップ1ミニソファ
40年以上続くロングセラー・ローソファ。部屋の雰囲気を柔らかくしてくれる、愛嬌とすっきりさを両立させた丸いデザインが特長。
ピットリビング×ローソファで、理想のリビングを作ろう!
モリモリな内容になってしまいました。ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
このモリモリコラムを最後まで読んでくださるガッツがあるということは、きっとピットリビングの家を建てる方ですね。羨ましい!
ご不明点などがあれば、お気軽にお問い合わせフォームよりご質問くださいませ。理想のマイホーム・マイリビングを作るためのお手伝いができれば幸いです。
ピットリビング×ローソファ 納品事例・6選
ピットリビング×HAREMのローソファの納品事例をセレクトしてコラムにまとめています。
自分の家に近い間取りがあるかも?お客様の納品事例ほど参考になるコンテンツはないので、ぜひご覧ください。
余談ですが…
このコラムは当初、8000文字を超える超大作でした。「こんなん読めん!」と情報を削って、整理して、何とかこのボリュームに収めました。それでも長いよ。
何が言いたいかっていうと…「ピットリビングとローソファについて言いたい事、まだある!」という事です。分かります。これ以上は胃がもたれますね。
このコラムも人知れずパワーアップさせたり、ピットリビング関連のコラムを増やしたり、サグラダファミリア的に改築・増築していく予定です。見かけた際は、またお付き合いいただけると幸いです。
それでは、このコラムがあなたにとっての最高のリビング作りのお役に立てることを祈っています!