
ソファをLDKのどこに置く?リビングのレイアウト提案
ソファはサイズも存在感も大きいので、無計画に決めると「思ってたんと違う!」となってしまったり、ソファのせいで部屋全体のバランスが崩れたり、生活動線が悪くなってしまうかも。
ん?ソファって面倒臭い奴…?
いえいえ、ちゃんとポイントを押さえた上で選んで配置すれば、ソファはくつろぎの良き相棒となります。ソファはいい奴。
このコラムでは、リビングのどこにソファを置けばいいか、レイアウトの提案と注意点をご紹介します。
押さえるべきは、こんなポイント!
LDKの形からソファの配置を考えよう。
昨今はリビング・ダイニング・キッチンがひと繋がりになったLDKが主流ですが、その中にも色々な形があります。
そして、その形によって合うソファが絞られてくる…こともあります。LDKの形別に見ていきましょう!
LDKがまっすぐ繋がる「縦長リビング」
まずは、リビング・ダイニング・キッチンがまっすぐ繋がる「縦長リビング」。これが一番多いパターンかと!

特別狭くない限り、ソファのレイアウトにさほど悩むことはありません。
ソファ選びの自由度が高くて、一番楽しい間取り!
一方、自由度が高いということは迷う要素も多いということ。
縦長リビングのレイアウト提案については、次の項目でがっつり紹介いたします。
カクッと曲がった「L字型リビング」
次に、ダイニングを中心にカクッと曲がったL字型リビング。

縦長リビングのような視界がまっすぐスコンと抜ける感じはありませんが、その代わり窓が多い傾向にあります。開放感はある!
しかし、窓の大きさ・数・位置によっては家具の配置が難しく、ソファのサイズやレイアウトに制限が生じることも。
例えば、壁面のほとんどが大きな掃き出し窓の場合。
ガラスに近いと危ないし、陽の光をソファが遮断して部屋が暗くなりかねない。ふむ、掃き出し窓の前にソファを置くのはなるべく避けたい…。
そう考えると、ソファは部屋の真ん中に置くほかありません。

…と、諦めムードな紹介になりましたが、これって人気のレイアウトですから!全然悪くない!
このレイアウトの場合、ダイニング・ソファ間の通路幅を十分にとるよう心がけましょう。
通る度にどこかしらに体をぶつけたり、テーブルの食器に気を使ったりすると、地味ストレスが溜まっていつか爆発しかねません。
ダイニングから一段下がった「ピットリビング」
そして最近増えている、リビングを一段下げたピットリビング。


まず前提として、ピットリビング特有の開放感を活かすなら背の低いローソファがおすすめです。
その上で、ピットリビングに置くソファはピットリビングに聞くのが吉!
ピットリビングの段差・サイズに合うソファを選び、生地を壁紙や床材になじむカラーにすれば、「このピットリビングのために生まれて来た」と言わんばかりのソファが完成します。

選択肢が少ないのはちょっと寂しいけど、逆に言えばソファ選びで悩む時間が減るということ!
ピットリビングに於けるソファの選び方は、こちらのコラムでじっくりご紹介しています。
他にも小上がりリビング、横長リビング、三角リビングなどなど色々な形のLDKがありますが、今回は件数が多い&ご相談数が多い3つのパターンに絞ってご紹介しました。
「この間取りにはどんなソファがいい?」と気になった方は、お気軽にご相談くださいませ。
お客様それぞれの間取り図を拝見しながら、一緒に最適解のソファを考えます!
縦長リビングのレイアウト提案
先述の通り、最も自由度が高く、選択肢も多く、悩む要素も多いのが「縦長リビング」。
とはいえ、暮らしやすさを考えるとこの2パターンに絞られると思います。
✔︎ リビングとダイニングの間に、ソファをリビングに向けて置く。
→ リビングとダイニングの空間を分けて使いたい人におすすめ。
✔︎ ソファの背をリビングの壁に付けて置く。
→ 開放感を重視する人におすすめ。
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう!
リビングとダイニングの間に、ソファをリビングに向けて置く。
このレイアウトのいいところは、ソファが間仕切りになるのでダイニング / リビングを別空間として認識できるところ。


ダイニングテーブルで仕事や宿題をしている人、リビングでゴロゴロしている人、互いに視界に入りにくくなるので、自分の時間が邪魔されにくくなります。
一方、空間が仕切られることでリビング ⇄ ダイニング、リビング ⇄ キッチン間の会話が生まれにくくなります。

また、ソファのせいでキッチンからリビングの様子が見えにくく、料理しながらリビングで遊ぶ小さなお子様を見守るにはちょっと不便。
またまた、部屋の中央に背の高い家具を置くことで、部屋に圧迫感が生じる懸念もあります。まぁまぁあるぞ、デメリット。
それら懸念を吹き飛ばすのが、ローソファ!
要はソファの背が低ければいいんです。
ローソファは空間を完全ではなくゆるやかに仕切るので、L・D・K それぞれの場所にいる人の声も聞き取りやすく、表情も見やすい。


ソファの背もたれが視界に入りにくく、キッチンからリビングの様子も見渡しやすい。キッチンからテレビも見やすい。
もちろん、視界が開けるから圧迫感を感じにくい。むしろ開放感!
いいじゃん、ローソファ。
その代わり、このレイアウトのメリットである「空間を仕切る」能力は一般的な高さのソファよりやや劣ります。堪忍です。
以下、このレイアウトのメリット・デメリットのまとめです。
メリット
✔︎ ダイニング / リビングの空間を仕切れる
→ それぞれの時間に集中できる
デメリット
✔︎ リビング・ダイニング・キッチン間の会話が生まれにくい。
✔︎ キッチンからリビングの様子が分かりにくい。
✔︎ 圧迫感が生じやすい
→ 全部ローソファで解決!
こんな人におすすめ!
✔︎ 作業・くつろぎの空間を分けたい。
✔︎ ダイニングで仕事や宿題をする家族がいる。
✔︎ リビングの奥行きが十分にある。
ソファの背をリビングの壁に付けて置く。
縦長リビングにおすすめのレイアウト、その2!
ソファの背をリビングの壁付けに置いて、リビング・ダイニング間に空間を作るオープンなレイアウトです。

このレイアウトのいいところは、なんと言っても開放感!
ソファの背を壁に付けることで、キッチンからベランダまでの視界がスコンと真っ直ぐ抜けるので、開放感が感じられます。
また、視界が開けているので、キッチンからリビングで遊ぶ子供の様子もよく見えます。
仕切らないことで「同じ空間にいる」感が増し、オープンだから互いの表情も見やすく、目も合いやすい。会話が増えやすく、コミュニケーションが円滑になります。

一方、リビングとダイニングの仕切りが無いためくつろぎ/集中の切り替えは難しい。
ダイニングで仕事・宿題する人、リビングでごろごろする人、互いに視界に入るので、ちょっと気を遣う&気になる。
お互いにストレスを溜めないためにも、このレイアウトの場合は「LDKはリラックスとコミュニケーションの場!」と割り切った方がベターです。
でもまあ、周りで誰が何やってても気にならない家族ならこのレイアウトでも問題なし!その集中力、羨ましい。
以下、このレイアウトのメリット・デメリットのまとめです。
メリット
✔︎ 開放感があり、部屋が広く見える。
✔︎ コミュニケーションを取りやすい。
✔︎ キッチンからリビングの様子がよく見える。
デメリット
✔︎ リビング・ダイニング間の仕切りがない。
→ 気分の切り替えが難しい。
→ 視界に入るからお互いの動きが気になる。
こんな人におすすめ!
✔︎ リビングの奥行きがそこまで広くない。
✔︎ リビングもダイニングもリラックスの場所だよ。
ソファの設置場所を考える、その前に!
本題(ソファのレイアウトの話)が一通り済んだところで…
ソファの検討を始める前に、一度脳にインプットしておいて欲しいポイント4箇条をご紹介します。これを押さえておけば、ソファ選びで失敗しません!きっと。
LDKの動線計画を立てよう。
「生活動線」とは、家の中で人が移動する経路のこと。
その通路幅は
✔︎ 大人一人がストレスなく通るのに、55~60cm
✔︎ 腰の高さ以下の家具の間を通る時は、50cm以上
✔︎ 食器棚などの高い家具、壁の間を通る時は、60cm以上
✔︎ 横向きでカニさん歩きするなら45cm以上
✔︎ 正面を向いて2人がすれ違うのに110~120cm
ほど必要と言われています。体型によって異なるため、上記はあくまでも参考に!

この通路幅を考慮した上で、家族の意見を取り入れながら、LDKの動線計画を練りましょう。
ちなみに、動線計画を立てる上で最も重要なのは「家事動線」。
某リフォーム番組にもよく登場するので、聞いたことがある方も多いかも!

この「家事動線」がミニマムでシンプルなほど、家事をしない家族にとっても暮らしやすい家になると言われています。
LDKの動線計画で家族の意見が割れた時は、よく家事をする人を中心に据えて考えましょう。
まあでも家事はみんなでしよう!それがいい!それが一番だ!
「欲しい」より大事な「置ける」。
「新しい家には、ずっと憧れていたあのソファを置こう!」
「来客が多いからソファはL字に!」
「足を伸ばしたいからカウチソファ!」
めっちゃ良いですね。夢がモリモリ!
せっかく買うなら、夢が全部叶うソファがいいですよね~。


ですが、もう一人の私が囁いています。「それより大事なこと、あるよ…」と。
ソファ選びに於いて重要なのは、「欲しい」ではなく「置ける」です。
設置予定スペースのサイズと検討中のソファのサイズ(外寸の横幅・高さ・奥行き)を照らし合わせて、スペースからはみ出ないかを必ず確認しましょう。

なお、ソファは生地やウレタンの膨らみにより、表記サイズより1~2cm大きくなる可能性があります。
ソファは設置予定のスペースギリギリ収まるサイズではなく、1台につき1~2cmは余裕を見ましょう。
「置ける」と同じぐらい大事な「通れる」。
玄関から設置予定スペースまでにソファが引っかかると搬入不可となり、配送員さんがソファを連れて帰っちゃうことも…恐ろしいけど、ありえます!
ソファを注文する前に、こちらのページから(↓)搬入に問題ないかをチェックしていただき、不安がある方は必ずご購入前にスタッフまでご相談ください。
搬入経路のチェックポイント
「搬入不可」はソファを前に膝から崩れ落ちるぐらいありえないほどの悲しみです。呪いの言葉です。
誰も傷ついてほしくないから…搬入経路をチェックしよう!
これを忘れちゃ本末転倒「くつろげる」。
設置スペースになんとかソファを置けたとしても、ソファの周りに十分に体を伸ばせるスペースがないと十分にくつろげません。
ちなみに、ソファは座面が低いほど足が前に出ます。
ソファ前にテーブルを置く場合は、足のための十分なスペースも確保した上でレイアウトを考えましょう。


「置ける」「通れる」「くつろげる」に関しては、以下のコラムで詳しく紹介しています。
ソファ選びの第一歩にぴったりなコラムなので、これから検討を始める方はぜひご覧ください。
コラム「ソファ選びに疲れる前に!理想のローソファに出会うまでガイド」
ソファをどこに置く?レイアウトの注意点
ダイニングチェアとソファを横並びに置く場合
一般的な高さのソファならさほど気になりませんが、ローソファはダイニングチェアと座面の高低差がある分、ソファとチェアの距離が近いと足元に座っている/座られている感覚になり、互いに居心地が悪くなります。
ほどほどな距離感を保つためにも、ダイニングとソファの間には十分な通路幅を確保しましょう。

窓の前にソファを置く場合
採光や開放感を考えると、ソファは窓に被らない方がいい。そこで重要なのは、ソファの外寸の高さです。
腰高窓(出窓を含む)の場合、窓の高さは床から平均80~90cm。
一般的なソファの外寸高さの平均は80cmなので、窓の高さがソファ選びの制限になることはそれほどありません。

でも、ローソファは開放感が出るのでやっぱりおすすめです!ローソファ最高No.1!
掃き出し窓の場合、窓の高さは床から0cmです。
その前にソファを置くなら、ソファの外寸高さはなるべく低い方が良い。そこでローソファの登場です。

開放感を重視するソファ選びについては、こちらのコラムが役立つはず!詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
コラム「狭い部屋でもくつろげる!ローソファの選び方・完全版」
なお、ソファに直射日光が当たる場合、紫外線の影響により生地が色褪せたり、傷む可能性が高くなります。
カーテンの素材選びを考える、色褪せ・傷みに強い生地を選ぶ、色褪せが気になりにくいカラーを選ぶなど、窓の前にソファを置く際は気を付けましょう。
窓の前にソファを置く場合 ~カーテン編~
ソファの後ろに窓がありし時、カーテンもまたある…。
カーテンが長すぎてソファに被ると、地味にストレス!地味にくつろぎにくい!

窓の高さは気付けそうですが、カーテンの長さまでは結構盲点。
ソファにかからないぐらいのカーテンを選ぶか、カーテンがかからないぐらいの高さのソファを選びましょう。
テレビとの距離・目線の高さ
液晶テレビと視点の適切な “試聴距離” は、
・フルHD:画面の高さの約3倍
・4K:画面の高さの約1.5倍
と言われています。

これが、視野に画面が収まり、没入感が得られる試聴距離。
毎日のバラエティ番組にそこまで没入感は求めない…
ただ笑いたいだけ…
あと目が疲れてる…ドライアイ…
という私のような疲れ切った現代人は、もうちょっと離してみても良いと思います。
既にテレビをお持ちの方は、そこから計算してソファの設置位置を考えましょう!
続いて、ローソファは特に気になる “目線の高さ” 。
首に負担がかかりにくいのは、視線が水平から10~15°下向きの姿勢です。


テレビボード(テレビ)の高さはそのままでソファだけローソファに変えると、見上げる姿勢になって首や肩に負担がかかりやすくなります。
ローソファをご検討中の方は、それに合うちょっとローなテレビボードも併せてご検討ください。
首、肩、後頭部まで支えてくれるハイバックタイプのローソファを選ぶのも1つの手です!

ローソファが気になってきたら…
さて、LDKとソファのレイアウトについてここまで長々とお話ししてきました。
ンマ!7000文字超え!
ここまで読んでくださった方には感謝状をお送りしたいです。ありがとうございます。
かくいう私もHAREMのローソファを7年以上愛用中。部屋が広く見えるし、その割にしっかりだらだらできるし、なかなか良いものだと思います。
どんなもんか気になってきたら、以下の方法で掘り下げてみてくださいね!
資料請求やオンライン上でもうちょっと調べる。
HAREMでは全15種類のローソファを取り扱っています。
数だけ見るとめっちゃ多い訳ではございませんが、ローソファだけでこんなに数があるのは結構珍しかったり。

商品比較に向いているのは、全商品の簡単な情報と価格表を掲載したカタログ。比較しやすいように簡潔にまとめています。
一つの商品の情報を掘り下げたいならオンラインショップがおすすめ!
各商品ページにて、その魅力、どんなライフスタイルに向いているか、注意事項なども掲載しています。
とりあえずInstagramをフォローしておく。

Instagramでは定期的にローソファに関する情報を発信しています。
フォローしておくだけでローソファの知識が深まるので、「ローソファ、ちょっと気になるけどまだそこまでじゃない」方はとりあえずフォローしてみてください!筆者と仲間が必死こいてネタを考えています。
ショールームでソファを試してみる。

座面が好きな硬さ/柔らかさかどうか、造りはしっかりしているか、写真では伝わりきらないソファの印象など、ソファのリアルはショールームに詰まっています。
ショールームに立つスタッフたちは、これまで多くのお客様のソファ選びをお手伝いしてきました。
難しい間取りでもショールームスタッフに相談すれば何とかなるかもしれません。ならなかったとしても、一緒に考えます!
「おためしソファ」でレンタルしてみる。

最長7泊8日でソファをレンタルして、家でソファの座り心地やサイズ感などを確認できる「おためしソファ」というサービスがございます。
実際に部屋にソファを置いてみることができるので、ソファが間取りに合っているか、生活動線に悪影響が無いかなど、確認した上でソファをご注文していただけます。
対象ソファ、ご利用方法・特典、ご注意点等は詳細ページよりご確認ください。
他のコラムも読んでみる。
広く浅く軽く知りたい方はInstagramのフォロー、しっかり深く知りたい方は「HAREM MAGAZINE」がおすすめ。これこれ、このコラムが載ってるWEBメディアのことです。
以下に、お部屋作りに役立ちそうなコラムを集めました。
目と脳がお疲れかと思うので(このコラムのせいで)、一旦休憩して、気になるものがあればご覧くださいませ!
◎ あわせて読みたい
● これを読めば、狭いリビングに置くソファ選びで絶対間違えない!でも長い。
コラム「狭い部屋でもくつろげる!ローソファの選び方・完全版」
● 狭い部屋におすすめのローソファ、結局のところどれなんだい?5つに絞りました。
コラム「狭いリビングも居心地よく!おすすめのローソファ5選」
● 空間を広く見せるのが得意!ホワイト系のソファを集めました。
コラム「ホワイト×ローソファ 納品事例・8選」
● これも長いけど、ローソファのことが大体理解できる完全ガイド!
コラム「ソファ選びに疲れる前に!理想のローソファに出会うまでガイド」