コラム vol.9
カウンターカルチャーとソファー。「ピザ」から「オーガニック」へ。
「カウンターカルチャー」という言葉の意味は、「既存の・主流の・体制的な文化に対抗する文化」です。
いつの時代も、その時主流なものと違ったものを取り入れようという勢力がいます。
例えば、「ヒッピー」なんていうのはその代名詞です。
そんな、「カウンターカルチャー」に密かに花をそえてきたのが、「ソファー」という家具なんですね。
例をあげると、
「ソファーに腰かけながら、だらけた姿勢でピザをほおばり映画を見る」
一昔前まで映画でよく見かけるシーンでしたが、これはその当時においては「伝統的なバランスのとれた食事」と「ダイニングテーブルで食事をとる」という既存の価値観に対するカウンターカルチャーだったわけです。
しかし、最近ではそういった「ジャンクフード」や「乱れた生活」が蔓延したことで、逆に健康的な「オーガニック」と「運動を取り入れた生活」を行う人々がカウンターカルチャーを担う旗手となってきています。
こういった自然派の人々は、例えばおしゃれな「カフェ」のソファーで友達とわいわい話合っているような人の事です。
つまり、文化というのは常に「主流」と「対抗勢力」がバランスをとって成立しているといえる事ができます。
ふと私自身の体験を振り返ると、
「ピザを食べながら映画を見てベトベトな手でソファーを触って、友達に怒られる対抗勢力な私」
「オーガニックフードを頬張りつつ、少し背伸びしてソファーに深く腰かけながら自分の知らない話に相槌を打つ主流な私」
いずれの勢力に属しているときも、やはり私のおしりの下には「ソファー」があったような気がします。
編集者のつっこみ
急ぎがち、情報過剰で疲れるこの頃です。家庭や休日には少しでもスローライフを取り入れていきたいですね。またそれが今の弊社の課題でもある気がします