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ライフデザイナーだいごの四方山コラム
四方山コラム
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コラム vol.80
断食をしてみた感想

 つい先日のこと。よく行く飲み屋のバーテンがファスティングにハマっていると言っていた。 ファスティングとは最初何かよくわからなかったが要するに断食のことだった。

 興味を持ったのでネットで色々と調べたところ、断食は「メスのいらない手術」と呼ばれるほど体にいいらしい。 自分の中では断食というとイスラム圏のラマダンか、お坊さんの修行という宗教的なイメージが先行していたが、数年程前から女性の間でダイエットやデトックス効果を期待して人気が出ているということだった。

 自分は現状これ以上ダイエットの必要はないものの、毎年春になると花粉症に悩まされる。そして、断食はアレルギーにも効くということではないか。

「よし、機会を見つけてやってみよう」

 そして、先月断食を実行した。断食にも色々と種類があるようだが、今回は初心者でも安心して行うことができるという「週末断食」にトライした。
 その名の通り週末の3日間をかけて断食するこの週末断食。例えば金曜日にスタートするのであればその日は準備期間に当て、食事内容も油物やアルコール類を控え腹八分目に抑えることから始まる。
 そして、翌日が本番となる。基本的にはその日一日を水だけで過ごす。通常人間は食物からも水分を摂取しているため、脱水症状にならないよう2L程度の水を一日かけてじっくりととる必要がある。病気のときに丸一日食事を取らなかったことは過去あるが、健康時に意図的に行うのはこれが人生で初めての経験である。

 実施した感想としてはとにかく体がダルかった。このような体におきる初期の不調は「好転反応」と呼ばれおり、むしろこの状態は断食の効果が出ているということだった。
 自分の場合は特に空腹感というものは全く感じなかったが、軽い頭痛を併発していた。頭痛については体内の塩分濃度が低下していることが原因ということで、塩分を軽く摂取すれば症状がおさまると後で調べて分かった。

 そして、それらの倦怠感に耐えた結果として睡眠時間も合わせると36時間程度水だけで過ごすことができた。快挙である。ただ、とても暑い日だったのでこれで倒れて死んでいたら全国に恥をさらしていたことだろう。

 しかし、まだ終らない。断食の本当のクライマックスは翌日の「回復期」にある。断食において一番重要ともいわれる回復期は断食の日数と同じ日数実施するのが理想とされている。今回自分は一日行ったので翌日が回復期にあたる。
 回復期には「回復食」とよばれる胃腸に優しい食事をとることが求められる。朝食にはお粥を薄めたような「重湯」、昼食にはお粥と具なし味噌汁、晩も引き続き油分やアルコールはご法度である。胃が空っぽの状態で急に無理な食事を摂ったことで腸捻転などで死亡した事例もあるということなのでここは決まりを守ることが推奨される。

 感想としては、とにかくお粥がおいしい。そして、野菜ジュースを少し口に含むと甘みが口一杯に広がり、舌で味を感じるというよりも脳で感じているようだった。思い返してみればここ十数年豪華な料理を食べてもこれほどの衝撃はなかったような気がする。

 体重はその3日間で2kg減少した。毎月これをやったら年末には病院のベッドの上だろう。月1回やりたいところだったので残念である。 普段頭を悩ませていた飲酒欲求もその3日間は全く感じなかった。むしろ、それどころではなかったからかもしれない。

 この記事を読んで真似したくなったとしても、危険が伴うため自己責任でお願いしたい。できれば、断食の経験者が近くにいればその方にアドバイスを受けるといいと思う。

 多分、いないですね笑

編集者のつっこみ

編集者のつっこみ

私も胃が弱いので週末断食をしてみようかな~と思った事があったのですが、うん、自信なくなりました!でも断食明けのお粥は食べてみたい…。

コラム vol.81 エッジを立てるということ