2025年2月、オンラインショップの取扱生地の種類とシステムが大幅に変わります。
詳細は以下よりご確認ください。

詳しくはこちら

ライフデザイナーだいごの四方山コラム
四方山コラム
四方山コラム

コラム vol.66
ガレージは家庭円満の秘訣

「ガレージ」と聞くと、車を保管するためのスペースをイメージされる方が多いのでは?

 しかし、発想の転換を行えばこの空間が人生に新たな可能性をもたらすかもしれません。ということで、ガレージの魅力と有効な使い方についてご紹介したいと思います。

『ガレージから生まれた』

 ガレージという構造物が社会全体に浸透している国といえばやはりアメリカですね。広大な土地があるため中流家庭でも、芝生の敷き詰められた広い庭、大きな屋敷、そして車を収納するガレージをセットで手に入れる事ができます。

 アメリカのガレージは車二台収納できるスペースのものがスタンダードサイズであり、そのスペースを活用して週末などに「ガレージセール」という不要品バザーを開催しているご家庭のほのぼのとした光景が印象的です。

 また、プラモデルであれば「ガレージキット」、音楽であれば「ガレージロック」「ガレージパンク」といった言葉に象徴されるように、ガレージというスペースから生み出された自家製の作品が世に浸透していたりもしますね。

 そして、ガレージに纏わる有名なエピソードとしてApple創業者のスティーブ・ジョブズとヴォズニアックがガレージで試行錯誤しながら初期のApple1を作り出したというお話は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 ヴォズニアック本人は後日このエピソードは誇張された噂で実際にはガレージでは作っていないという事を告白していますが、「新しい物はガレージから生まれる」というすりこみにも似た考え方ががアメリカ人の価値観に根付いているという見方もできるような気がします。

『ガレージは作れる』

「かわいいは作れる」という某シャンプーCMのキャッチコピーではありませんが、ガレージは作れます。

 2×4材や廃材を駆使して、DIYで自家製ガレージを作る人がいるそうですが費用は安ければ8万円台、少し凝っても100万円以内でできるようです。

 工期は人にもよるようですが、数ヶ月くらいと見込んでいても蓋を開けたら数年かかったなどとにかく根気のいる作業となるようなので、忍耐力の無い私のような人間には不向きであるといえるでしょう。

 そういった苦労をかけて作ったガレージを自身のパーソナルスペースとして、趣味の部屋にしたり仕事部屋にしたりと活用できる点がこのガレージ作りの一番の醍醐味ではないでしょうか。

『ガレージは家庭円満の秘訣』

 こういったガレージを自作する人はおおよそ、所帯を持って経済的にいくばくかの余裕がある人が多いようです。

 よく、所帯を持った人が口を揃えて言うのが「自分の時間、自分のスペースが欲しい」ということですが、元々は他人だった人が共同生活をする事によって色々と弊害が出てくるのは避けられないようです。

 例えば多くの女性は無駄を嫌いますが、男性にとってはその無駄が心の拠り所だったりする事があります。一例として部屋を占拠する夫の趣味の鉄道模型を、妻が内緒で全て捨てたら夫が廃人のようになったという笑い話のような笑えない話があります。

 このケースの場合内緒で捨てた奥さんも悪いのですが、狭い家の中を鉄道模型で占拠する夫にも否がない訳ではありません。「家が狭い」という日本の住宅事情が引き起こした悲劇と言えるでしょう。

 ここで希望となるのが「ガレージ」です。「ガレージ」に夫のパーソナルスペースを作る事によって妻の視界から不快なものが消えます。例えばミニカーコレクションが趣味の夫が「ぶーぶー、かっこいいよう」と一人で幼児退行を起こしていても、視界に入らなければ存在しないのです。

 夫としても妻の小言を聞きたくないときには「ガレージ」に引きこもる事によって、小言を聞かなくても良くなります。聞かなければ存在しないのです。

 これによって、夫婦の間に適度な距離感が生まれその家庭が円満になるという図式が「ガレージ」によってもたらされるのではないかと私は考えます。「子はかすがい」ならぬ、「ガレージはかすがい」というところでしょう。

 いかがでしたでしょうか?この文章を書いている私は独身であり、全て推測で書いているのでこの方法で「家庭内別居」にならないよう、試される方は自己責任でお願い致します。

 P.S. この文章をマクドナルドで書いていたら隣の小学生の集団の一人が「マクドナルドで仕事している人っているんだな、俺小学生だからバイトできないけど」と言っていたので「そうだな」と思いました。


編集者のつっこみ

編集者のつっこみ

8万円と100万円の振り幅広すぎませんか?

コラム vol.67 秋から冬へ