コラム vol.52
痛風は「風が吹いただけで痛い?」さかなくんも悩ませた高尿酸血症とは
さて、実はこのコラムはライフスタイルというものをテーマにしているのですが、生きる上で一番大切なものとは「健康」ではないかと思う今日この頃です。なぜならば、最近お酒を飲むことが大好きな人の天敵ともいえる「痛風」というものについにかかってしまった事でそう思うようになりました。
その原因ともなる高尿酸血症という症状、あのお魚大好きで有名なさかなくんも関係があるというので今回とりあえずご紹介したいと思います。
『痛風とはなんでしょう』
痛風といえば一般的に足の先端が「風が触れるだけで痛い」症状を覚える事が由来とされており、かのローマ皇帝ジュリアス・シーザーが罹患した事からよくいえば「皇帝の病」、悪く言えば「贅沢病」と言われていました。
では、どのくらい痛いかといえば「骨折したくらい」「足をペンチで思いっきり挟む」くらいという、見るだけで痛々しい内容で例えられています。
その痛風の主な原因とされているのが、「プリン体」と呼ばれる成分です。
『プリン体がなんで痛風に悪いの?』
この「プリン体」と呼ばれる成分はあらゆる食べ物の中に含まれていますが、食材によってその含有量が違います。細胞の数が多い食材に多く含まれており、魚卵などがよく名指しで挙げられますが全ての魚卵が悪いわけではありません。「イクラ」のように一粒一粒が大きい物はそこまで問題ありませんが、「かずのこ」のような粒がぎっしりつまっているものが細胞の数が多いため多くのプリン体を含んでいます。
また一番の原因として取り沙汰されるのが、「お酒」ですが特にビールがプリン体を他のお酒より多く含んでいるため、スーパーなどに行くとプリン体〇〇%オフなどの表記がなされている発泡酒をよく見かけますね。
このように日常生活の中でプリン体を摂取すると、プリン体が体内で「尿酸」と呼ばれる物質に変化しそれが排出されずに体内に蓄積されると段々と「痛風」と呼ばれる症状に結びついていきます。
『痛風発生のメカニズムとは』
痛風を引き起こすメカニズムをわかりやすく説明すると、「尿酸」と呼ばれる物質の「インプット」と「アウトプット」のバランスが崩れた状態です。食物による摂取ももちろんですが、大部分の尿酸は体内で生成されます。つまり、上記のカズノコやビールといった食材を摂取せずとも条件によっては痛風にかかってしまう事も。
遺伝的に「アウトプット」を行う能力が低い人、逆に尿酸を多く作り出してしまう尿酸工場体質の人。ストレスを抱えやすい人、筋トレなど過度な無酸素運動を日常的に行う人など、お酒や食べ物を摂取しないよう心がけてもなる人はなるという元も子もない実例もあるようです。
お魚好きで有名な「さかなくん」も実は例に漏れず高尿酸血症から尿管結石になったという話を聞いた事がありますが、その原因は「魚の食べ過ぎ」であるとの事です。つまり、過ぎたるは及ばざるが如し、お酒も食事も運動もストレスも適度であれば問題無いもののそれ以上は体に悪いという事でしょうか。
やはり、何事もバランスですね!