コラム vol.37
大阪市立美術館の「こども展」というイベント。さあ、美術館へ行こう。
大阪市立美術館といえば、大阪を代表する美術館として有名です。
JR天王寺駅付近の公園内に佇む謎の建物、前々から気になっていたところ「こども展」と呼ばれるイベントがあったので行ってみました。
『大阪市立美術館とは?』
大阪市立美術館周辺の敷地には、三井住友銀行などでおなじみの日本有数の財閥住友家の所有地でした。
太平洋戦争開戦の5年前1936年に美術館会館とともに市に土地を寄贈されたようです。
数年ぶりに訪れた天王寺公園はどこかすっきりしていました。
以前訪れた際には、ブルーシートなどの廃材を利用した青空カラオケや、野宿をしている方が数多くいて昼間でも世紀末感を醸しだしていましたが、世界陸上のためか、それとも橋下市長になったからなのか、そういったものが一掃されてガランとしていたのが印象的でした。
美術館はそんな天王寺公園の中に位置していて、正面玄関でチケットを購入します。
大人1,500円とそこそこの値段はします。
私が今回訪れたイベントは「こども展」という名称のもので、その名の通り「子ども」をモチーフにし、西洋画家の作品を時代を問わず展示するといったコンセプトでした。
『こども展』
館内は撮影禁止なわけで写真はとれませんでしたが、古いものから新しいものへ順路に沿って掲示していました。
正直、絵画はそんなに詳しくはありませんがモネとかゴッホとかピカソとかそういった大御所の名前と「印象派」とか「抽象画」といったジャンルがあるくらいしか知りません。
なんとなく気がついた事として、絵画というのも時代ごとに流行があるようです。
「写実主義」と呼ばれる、被写体を正確に模写する事が流行った時代や、「印象派」と呼ばれるちょっとアクセントをつけてボヤッとさせる手法が流行った時代、ピカソに代表されるもはや原型を留めてないような「抽象画」というものが流行った時代など様々です。
子どもがモデルとなっている絵が一面ずらっと並んでいるのを見ると、「よく、長い時間暴れ回らないでじっとできるなー」と感心します。
ああいうのは、ベースだけちゃちゃっと書いたら後は想像で書くものなのでしょうか?謎が深まります。
『絵の楽しみ方とは』
そういえば、昔誰かが一冊の絵を言葉で説明しようと思うと分厚い本一冊くらいになるという事を言っていました。
確かに、コンピューターでもテキストファイルよりも画像ファイルの方が重たいなーとなるほどと思った記憶があります。
人間には視覚、嗅覚、聴覚など様々な器官が備わっていますが、絵画を楽しむ際には文章とは違って人間特有の五感をフルに使って目に見えない雰囲気を感じ取る事が楽しむポイントなのかもしれません。
実際に、全ての絵を見終わった後は憔悴してしまいしばらくぐったりしてしまいました。
冷房の効いた部屋でただゆっくり歩いていただけなのに不思議です。
30代にもなると美術館での絵画鑑賞も結構堪能できるようになるものです。
嬉しい反面、年を取ってしまったのだなという残念さが入り混じった感覚を味わいたい方は是非一度足を運ばれてはいかがでしょうか?
※こども展開催期間はH26.7.19(土)~10.13(月・祝)までとなっております。
詳細は公式サイトまで