未来少年コナンの世界|だいごの四方山コラム|ローソファ専門店 HAREM

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ライフデザイナーだいご の 四方山コラム

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コラム vol.77 

未来少年コナンの世界

 住む場所を考える上で重要となる事柄。「家の構造」もそうですが「コミュニティ」の影響は生活を語る上で欠かせません。

 数ヶ月前くらいの話でしょうか。 久しぶりに「未来少年コナン」というアニメを見ました。
 小学生のときに父親の会社の人がビデオを貸してくれて見たことがありましたが、その時はコミカルなアニメだなと思うとともにどこか薄暗い部分を感じた記憶があります。

 作品の概略を簡単に説明すると、スタジオジブリで有名な宮撫x監督の監督としての処女作で機動戦士ガンダムで有名な富野由悠季氏が作画スタッフの一人として参加している伝説的な作品です。あの有名な「天空の城ラピュタ」の原型でもあります。
 テレビシリーズで放送されていたもので30分尺の番組が計30話近くあり、なかなか見るのは覚悟がいると思います。

 オープニングが象徴的です。文明の発達した架空の世界で人類は世界を滅ぼすほどの力を持った兵器を生み出します。そしてそれを用いて戦争を始めた結果、世界の気候バランスが崩れ人類の大部分が滅亡してしまうという内容です。 ネタバレしてしまうのであらすじに触れるのはここまでとしておきます。

 本作品で注目すべき点は戦争と天変地異を運良く生き延びた一部の人間は、三種類のコミュニティに分かれて移り住むことです。

 ・残され島
 ・インダストリア
 ・ハイハーバー

 残され島は主人公の少年「コナン」が生まれ育った場所で、そこには育ての親である「おじい」という老人以外に誰も人がいない島です。そこで二人は魚を自分で釣ったりと自給自足の生活をして暮らしていました。

 インダストリアは天変地異を生き残った数名の科学者が、科学技術の遺産を駆使して運営している要塞都市です。科学者の綿密な計算の元に限りある資源を都市の住民に配分することでコミュニティを維持します。そこには「一等市民」「二等市民」という階級が存在し、階級に応じてその生活水準に差が出てきます。物語の悪役にあたる人物はここのコミュニティに存在します。

 ハイハーバーは物語のヒロイン「ララ」の出身地です。高度な文明に頼らず風車などを利用して小麦を栽培するなど前時代的な生活を営むコミュニティです。
 一見とても良さそうな場所に見えるのですが、限りある資源を分かち合うために小麦を主に栽培するメインの町と「山の向こう」と呼ばれる畜産を主に行う地域に分かれています。そして、その間を孤児出身のルールに従えない子ども達がブローカーとして間を取り持つという暗い側面も持ち合わせています。

 子どもの時に見た時には気がつかなった部分に大人になって気がつくことが多い作品です。
昔であったら「ハイハーバーは良いところでインダストリアは悪いところ」というシンプルな認識しかなかったのですが、どちらのコミュニティも「限りある資源をどう分配するか」を違う手段で実現しているだけでそこには善も悪もないのです。

 これを現代社会に置き換えてみたときに、「ああ、今の世の中はまさに未来少年コナンの世界なのだ」ということに気がつくはずです。 奇しくも冒頭で触れたオープニングで世界が滅びた年がリーマン・ショックがあった2008年に設定されているのも見るポイントの一つです。

 あなたなら「残され島」「ハイハーバー」「インダストリア」のどこに住みたいですか?
 私は。。笑



編集者ボビーのつっこみ

生まれもってのシティガールの私はインダストリアに住んでみたいです!

>> コラム vol.78 もし日本が亜熱帯になったら